このシリーズでは、患者さんの生の声をインタビュー形式でお届けしています。
今回は、20代から鍼治療を続けてきた広報担当の会社員 Mさん(30代 妊娠7ヶ月)にお話を伺いました。
羽鳥(H):
当院にいらっしゃる方は30代の女性がメインです。30代はイベントが多いですね。結婚、出産の他に、仕事も責任が重くなってくる時期で、その世代の女性をサポートしたいと考えています。同世代の方々にメッセージをお願いします。
Mさん(M):
若いうちから、日頃の体のメンテナンスをすることは本当に大切だと思います。働き盛りだからこそ。
鍼は即効性があり、時間がない方でも治療ができます。先入観を持たずに、気軽に受けてみてほしいと思います。
妊娠何ヶ月までできるというのはありますか。
H:その時期にあわせて治療できますし、例えば、予定日を過ぎても生まれないときは、逆に鍼を使って出産を促すという方法もあります。
M:ギリギリまで治療できて、生まれてからもすぐにできるのは鍼の大きなメリットですね。
H:赤ちゃんの治療も、本当に小さいときからできるんです。また、お母さんは体が戻るまで大事にしなければいけないのでその時期のケアや、授乳期の乳腺の炎症にもおすすめします。
病院でのおっぱいマッサージはすごく痛いけれど、鍼だと、直接そこに刺さなくても治療できるので、あまり苦痛がありません。
それから、妊娠中だけでなく、授乳中も薬には気をつけなければいけませんよね。そういうときも、鍼だと安心です。赤ちゃんも、最初は心配だからすぐ病院、と考えるのは理解できますが、症状によっては、鍼も試してみてください。
M:病院だけに頼るのではなく、他に選択できる治療方法があるというのは心強いですね。
H:私は鍼灸の力を心から信じていますが、一番大事なのは「患者さんの今」に最適な治療を受けることだと思っていますので、専門医の受診をおすすめすることが少なくありません。西洋医学とうまくバランスをとって補い合いながら利用するといいと考えています。
M:大きな病気をしないように日頃からメンテナンスしておくのが重要ですね。
H:ええ。「不調が出たら治療」ではなく、「不調が出ないように予防」するのが大切ですね。