このシリーズでは、患者さんの生の声をインタビュー形式でお届けしています。
今回は、20代から鍼治療を続けてきた広報担当の会社員 Mさん(30代 妊娠7ヶ月)にお話を伺いました。
羽鳥(H):
いま、不安に思うことはありますか。
Mさん(M):
体重が増えてしまうけれど、運動ができないことと、風邪をひいても薬が飲めないこと。
私は鍼に通っているのである程度は調整できていますが、特に初産の方はどうしたら良いかわからない方も多いと思います。
お医者さんもウォーキングやヨガもあまりすすめず、食事でどうにかコントロールしなさいという感じでなかなか難しいです。
もともと運動を続けている方は良いですが、妊娠したからといって急に動くのはよくないようです。
H:続けるというのがキーワードですね。同い年くらいの人で、鍼に通っている人はいますか。
M:正直私のまわりにはいないですね。最初は鍼というと年齢の上の人という固定概念がありました。でも女性の先生だということと、完全予約制で、治療院も清潔感があり、最初からとても通いやすかったです。
それに鍼は即効性があるので、効果がすぐに実感でき、忙しい働き盛りの女性には最適だと思います。最初に鍼に通うきっかけだったぎっくり背中の痛みのときにも、次の日にはすっと立てて驚いたのを覚えています。効果をすぐに感じられたからこそ、今まで続けてこられたのだと思います。
H:即効性があるというのは、鍼の大きな力です。最初はどれだけ効くか不安だし、ゆっくり効いていくから続けてと言われても、変化がないと、2回目は来院しないですよね。
M:ぎっくり背中のとき、最初に整体にも通ってみましたが、何度通ってもなかなか効果が表れなかったのです。鍼が自分の体に合って、すぐに効果がでたのがよかったです。
H:一般的に痛いときに最初に思いつくのが整体で、鍼ではないのが残念に思います。生理痛の治療にしても、最初に鍼が思い浮かばないのは、施術者側がアナウンスしてこなかったからではないかと思っています。
M:確かに背中の痛みで最初に思いついたのは、整体。でも、鍼は背中や腰だけではなくて、体のあらゆる症状に効果があるので、痛みの根本から治してくれると思います。腰が痛いのも、腰ではなくて、他のところに原因があるかもしれないということですよね。首や頭のコリからつながってる場合もあり、自分では本当の原因はわかりません。
H:食べ過ぎなどが原因かもしれないし。整体師さんでも、内臓や内科的なことも考えている人もいると思いますが、歪みを治すことが中心になっていると思います。長い歴史の中で、鍼は内科的なところも含め、多方面から痛みにアプローチしてきました。